はじめに|心がザワつく“格差サバイバル映画”と出会った日
映画大好き、婚活カウンセラー・モテマスターのクマです!
ある日、「最近なんだか退屈…」と感じ、Prime Videoをピコピコしていたら、とんでもない一本に出会ってしまいました。
スペイン発の衝撃作『プラットフォーム』。
この映画、ただのグロいサスペンスじゃありません。観終わったあと、「人間って何?」「社会って何?」と、深い思索に沈みました。
結論から言うと、グロ耐性がある方には全力でオススメします。
▶︎ 映画『プラットフォーム』を観る(Prime Video)
『プラットフォーム』あらすじ|縦社会に閉じ込められた人々の運命
物語の舞台は、縦に積み重なる牢獄。
各階には1ヶ月ごとにランダムに人が配置され、真ん中には大きな「穴」。その穴を通って、豪華な料理が上から下へと降りてくる仕組みになっています。
上の階にいる者は好きなだけ食べられる。
でも、下の階に届く頃には…もう残飯すら残っていない。
「人は飢えたとき、どう変わるのか?」
「その“格差”に、どう抗うのか?」
主人公・ゴレンは、この異様なシステムに身を投じ、真実と向き合っていくのです。
第一章:プラットフォームの“ルール”に震える
物語冒頭、美しい高級レストランのような厨房から始まり、次の瞬間、主人公ゴレンは48階の監獄の一室で目を覚まします。
目の前には不気味な老人。
天井からは巨大な台が音を立てて降りてきます。
その上には――食い荒らされた食事の残骸。
老人「食べないのか?」
ゴレン「これは…上の者の食べ残しだろ?」
台が下がりきった瞬間、部屋の温度が異常に上昇。
ルールはこうです。
“食べ物を持ち越すと死ぬ”。
食べるなら、今この瞬間だけ。
この異常な環境のなかで、次第にゴレンは生き抜くための選択を迫られていきます。
第二章:階層が変わると、すべてが変わる
1ヶ月経ち、目覚めたゴレンは今度は171階。
ベッドに縛りつけられ、隣にはナイフを持った老人がいます。
「ここではもう、食事など来ない」
「お前を…食わせてもらう」
絶望。孤独。裏切り。
この段階から、ゴレンは人間の“本質”にさらされるのです。
映画を通して描かれる“人間社会のリアル”
『プラットフォーム』がすごいのは、
グロテスクな描写の奥に、明確なメッセージ性があること。
それは、「社会は平等ではない」という現実です。
ヒエラルキーの中で、あなたはどこにいる?
この映画では、自分の階層が数値でわかります。
でも、現実社会では「自分の立ち位置」が明確ではありません。
- 家庭内でのポジション
- 学校や職場での立場
- SNSでのフォロワー数や承認欲求
あらゆるところに“上下関係”が潜んでいます。
あなたは今、上にいると思いますか?
それとも、下でしょうか?
転落していく人の怖さ
映画の冒頭に出てくるセリフがあります。
「3種類の人間がいる。上にいる者、下にいる者、転落する者」
この“転落する者”という存在が、ものすごくリアル。
たとえば、不倫スキャンダルで地に落ちる芸能人。
人は、誰かが転落していく姿を見ると、安心する生き物でもあります。
でも、自分も転落しない保証なんて、どこにもない。
生きるとはどういうことか|この映画が教えてくれること
『プラットフォーム』は、
ただのサバイバルホラーではありません。
「人は、極限状態でどう変わるのか?」
「生きるとは、どういうことなのか?」
その問いを、私たちに突きつけてきます。
そしてこうも思いました。
上の人も下の人も、結局は同じ人間。
“聞く耳を持たない”のは、上も下も同じなんです。
映画を観て、考えてほしいこと
- 今、自分はどんな立場にいるのか
- 誰かを傷つけていないか
- 自分の言葉は、ちゃんと届いているのか
考えさせられることが山ほどあります。
誰かの善意が届かない世界。
誰かの悲鳴が届かない社会。
それが今、私たちが生きている現実でもあるのかもしれません。
まとめ|グロ耐性ある人は観るべき!社会派サスペンスの傑作
『プラットフォーム』は、
初デートには絶対におすすめできません(笑)。
けれど、“人間の本質”や“社会の不条理”を真剣に考えたい人には、間違いなく刺さる作品です。
鑑賞後、あなたの中の“何か”が、きっと変わるはず。