「世界の音」が聴こえた瞬間
つい最近までの私は、移動時間があれば即イヤホン装着。
周囲の音はすべてシャットアウトし、ロックミュージックを爆音で聴いていました。
歩くときも、走るときも。
四六時中「ズンチャズンチャ」したロックに支配されていたんです。
それが今、私はイヤホンを外して歩くようになりました。
そして、「世界の音」が聴こえるようになったんです。
風の音
鳥のさえずり
雨が降る音
川のせせらぎ
自転車で風を切る音
バスが揺れる音
電車のアナウンス
人の話し声
そう、以前は「うるさい」と感じていたものたちが、今では心地よく、そして豊かに響いてくるのです。
イヤホンを外したら世界が広がった
かつての私は、夕焼けの海岸を歩く時でさえ、イヤホンをしていました。
目の前に広がる景色ではなく、自分の耳にだけ集中していたのです。
でも今では、風の強さや木々の揺れる音に、心を奪われます。
周囲にあふれる音が、私の五感を刺激し、「ああ、生きてるな」と実感させてくれるのです。
「音に気づく」ただそれだけで、世界の見え方が変わる。
そんな小さな変化に、自分自身も驚いています。
興味が人を成長させる
この体験を通じて気づいたのは、「興味を持つこと」こそが成長の鍵だということ。
子どもたちは、なんでも触って、試して、失敗して、覚えていきます。
それが彼らの圧倒的な成長スピードの秘密。
でも、大人になるとどうでしょう?
- 「どうせ失敗するからやらない」
- 「わからないから触らない」
- 「めんどくさいから試さない」
そんな言い訳ばかりを口にして、成長することを自ら止めてしまっているのです。
【関連記事】「できない」と言う人の心理とは?挑戦しない人が成長できない理由と対策
大人こそ「なんでも気にする力」が必要
「虫の声が違う。これ、何の虫だろう?」
「今日の川の音、大きくない?」
「アナウンスの人、ちょっと声かれてる?」
「隣の人の恋バナが、めっちゃおもしろい(笑)」
こんな風に、どんな小さなことにも興味を持ってみる。
そうすると、脳が活性化し、感性が鋭くなっていくのが分かるんです。
意味なんてなくていい。
誰かの役に立たなくてもいい。
自分の中に「へぇ、そうなんだ」と思える瞬間があれば、それだけで十分なんです。
音楽を手放して得たもの
もちろん、音楽が悪いわけではありません。
音楽は心を動かしてくれる素晴らしいものです。
でも、「ずっと音で満たされていないと落ち着かない」という状態は、
ある意味で思考停止だったのかもしれません。
イヤホンを外すことで、世界の声、自分の気持ち、そして他人の存在にも気づけるようになった。
それが、私の何よりの収穫でした。
「魅力的な大人」になるために
私はこれからも「なんにでも興味を持つ」ことを意識して生きていきたいと思っています。
それはきっと、魅力的な大人になるための第一歩だから。
- どんなに小さなことでも気づける感性
- 好奇心を忘れない柔らかい心
- 耳を傾けられる余裕
そんな要素が、これからの人生を豊かに彩ってくれるはずです。
あなたも「世界の音」に耳を傾けてみませんか?
このブログを読んでくださったあなたにも、ぜひ試してみてほしいのです。
明日から、イヤホンを外して通勤してみる。
家の窓を開けて風の音を聴いてみる。
子どもと一緒に虫の声に耳を澄ませてみる。
たったそれだけで、「退屈な日常」が「豊かな瞬間」へと変わっていくはずです。
まとめ
音をシャットアウトしていたあの頃の私に、今ならこう言いたい。
「その音、聴いてみたら?」
大人になるほど、効率や利便性を求めてしまいがちだけれど、
たまには立ち止まって、耳を澄ませてみるのもいいものです。
あなたの周りには、あなたを豊かにする「世界の音」が、
今日もきっと、静かに響いていますよ。