我々は皆、「傲慢」である。【読書感想文】

趣味
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かんじです!


さぁ、

いきなり変なタイトルで始まりました!


新年一発目に読んだ本が

とてつもなく面白かったので、

興奮冷めやらぬままブログを書いています。



読み終わったあと、

「気持ちイィ~!」

と謎の高揚感に包まれてしまった本。



その名も

『傲慢と善良』



辻村深月さん著です。


恥ずかしながら、

辻村深月さんの本は初めて読みました。



まぁ…びっくりしましたね!


面白すぎて!


「寝ずにずっと読んでいたい!」

と感じてしまうくらい面白かったです。



趣味を読書として掲げている私。


これまでそれなりに

たくさんの本を読んできたつもりです。


しかし、

そのどれをも凌駕する面白さでした。


私にとっては、

過去最高に面白い本となりました。


今後辻村深月さんの本を

たくさん読んでみたいと思いました。




この本の基本的なストーリーとしては、

婚活に悩む男女のお話です。


この時点で敬遠してしまう方も

いらっしゃるかもしれませんが、

ぜひとも読んでほしい!



婚活をしている人が読むと、

「もう読みたくない」

と目を背けてしまうような内容です。



それでも、

婚活をしている人にこそ読んでほしいです!


「婚活をしている人が知るべきこと」

がたくさん書いてあります。



もちろん婚活をしていない人でも

面白いと感じるはずです!



人が行動するときの心理を

ここまでわかりやすく書いてある本

なかなかないですよ。


読んでいて

ツラくなるような、

ガンバろと思えるような、

不思議な感覚になる本です。




この本はタイトルにもあるように、

『傲慢と善良』

を描いている本です。


いかに人が

傲慢であるかを思い知らされます。



傲慢という言葉はカンタンに言うと、

「人を見下すこと」

です。



”自分は傲慢になっていないだろうか”


”自分の周りに傲慢な人はいるかな?”


”自分が人のためを思って取っている行動は、

実は自分の傲慢なのではないだろうか”



本を読んでいるうちに何度も何度も、

これまでの自分の傲慢さを振り返ります。


思い当たることもたくさんあり、

ドンドン胸がツラくなってきます。


読めば読むほど、

自分の首が絞められているように感じます。



でもページをめくる手が止まらないんです。


「読みたくないのに、先が知りたい。」


そんな矛盾が襲ってきます。



この本を読んで、

「自分は傲慢ではない、関係ない」

などと思っている人がいたら

きっとあなたは人一倍傲慢なんだと思います。


人は誰しも傲慢なのに、

それを認めないんですから。


無自覚に傲慢になっているんだから。



人は皆、少なからず傲慢なんです。


他人の傲慢さを攻めることなんてできません。


謙虚に生きているつもりが、

実は傲慢になっているかもしれません。



『傲慢になること』

つまり人を見下していると、

自分の心を平穏に保てるんですよね。

(現実から目を背けているだけ)



「自分より下がいる。」


「こんな人無理。」


「バカじゃないの。」


「自分とは違うから。」


「やりたくないからしないだけ。」



ついつい

いつのまにか人を見下してしまいます。


無意識に、無自覚に。


自分の精神を安定させるために、

他人を見下していませんか?



私自身、一昔前までは

他人を見下していないと

生きていけない人でした。



自分自身が変わらなければ、

何も意味はありません。


他人を見下して得られるのは、

一時のしょうもない優越感だけです。


自分で気づける範囲だけでも、

傲慢でいることをやめましょう。


やめる努力をしましょう。




そんな言葉を自分自身に投げかける本です。


ぜひ読んでみてください。


面白いですよ。

 

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